mixiユーザー(id:24575266)

2020年01月19日11:16

64 view

日陰好み

某休日。
窓の向こうはポカポカ陽気。
しかし自分は、あまり陽気でない。

「フォードvsフェラーリでも観に行くか」
・・・なんて、思ってみる。
しかし、フォードはおろか、三輪車を漕ぐエネルギーも、
今日の己の心身には、無い様だ。


ダルい。もしかすると、かなりムナC。


こういう時は、
映画館で二時間集中する事も苦行となる。
喫茶で新書を開いても、数頁も読み進められないであろう。

テレビをつけてみる。
「変わり映えのしない雛壇タレントたち」という、
変わりの映えしない言葉が当て嵌まる映像が流れる。
ちょっと若者のあいだで話題、という事になっている若手も混ぜつつ、
でも仕切っているのも中心席に座っているのも、
中高年層に長年お馴染みのタレントばかり。

テレビはとっくに、黄金時代の役割を終えている。
テレビから最先端のサムシングが発信される事はないであろう。

しかし、「テレビにはまだ需要がある」とも思う。

例えば、入院中にテレビカード差し込んで、ベッドで眺めるテレビ。
心身のエネルギーが少なくても、ボーッと、世間の気配には繋がっていられる。
ネットと向き合う感覚とは異なり、向き合わなくて良い。
なにも入力せず、何も選択せず、
ただつけてみたチャンネルを、ボーッと眺める、
もしくは目を閉じて、音だけ耳穴に流しておく。
それで、良い。

そして今の自分自身も、そんなテレビの様な存在であるのかも知れない。

手垢にまみれてて、新たな価値の発信もなくツマラナイけど、
お馴染みの雛壇タレントでどうにかもたせてるけど、
「ただいてくれるだけで良い」と思われる時もある。
ウザい時は、消えてて欲しいと望まれる。


ベッドに心身を横たえ、
テレビに背を向け、音だけ聞きながら微睡んだ。






1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する