みなさん、いよいよ新しい年がスタートしましたね。(  ̄▽ ̄)
中国が月探査を行い、トランプ大統領が宇宙軍を発表し、日本でも自衛隊が宇宙部門を発表したように、今、世界は宇宙に向かいつつあるのです。
これが人類の意識変化の結果ならば、いよいよ宇宙人が、人類の共通認識として現れてくるのだろうね。
問題はだね。
人類はまだ、宇宙社会の右も左もわからない状態なのだよ。
わかりやすくいうとだね。高校を卒業して大学進学のため、地方から都会に出ようとしている、若い女の子と同じようなもんなのです。
そんな女の子のもとに、言葉巧みに近づいてくる宇宙人・・・・。
「愛と光に満たされた世界に行きましょ〜」
「ワクワクすることをやりましょ〜」
じつにけしからん!
おまえら、まずは宇宙人の前に社会人になれっ!許さん!許さんぞ!と憤るケルマさんです。
なぜ、国は宇宙人を公表しないのか?
理由はかんたんですな。まだ意識が未熟で、責任感もないのに大量殺傷兵器を弄ぶような幼い人類が宇宙に出たら、エライことになりかねません。
とくに、地球人類をはるかに凌駕したオーバーテクノロジーは、幼い子供に拳銃を与えるようなものですよ。おそらく、その悲劇を防ぐために、世界各国の政府は、宇宙人の存在を国民から隠匿するため、秘密組織を結成しているに違いない。( ̄ー ̄)
彼らは、UFO目撃者たちの前に現れて口封じしたり、証拠を隠滅しているのでしょう。いわゆる、MIB(men in black)ですな。
「許さん!許さんぞぉっ!ワシの目の黒いうちはっ!」
きっと、こんな感じなのでしょう。
日本が海外勢力の影響に飲み込まれず、植民地にならずに、独自の文化を保ち続けたのは、鎖国という防衛システムがあったからとも言われているね。それと同じなのかもしれませんな。
そして今、世界は幕末の時代とリンクしているのかもです。
宇宙人の存在に気づき始めた人は、よくこう言います。
「政府は宇宙人情報を隠匿している!」
「政府はなぜ、宇宙人のことを認めないんだ?きっと自分たちの権力が危うくなるからに違いないない!」
だが実情は、宇宙人情報を公開したくても、難しかったのかもしれないよ。なんだか、若者の叫びに似てますな。
「父さんはどうして、わかってくれないんだ!」
「お父さんは、どうして彼とのことを認めてくれないのよ?」
はいはい、どうせ父親は嫌われ役ですよ。
ならば、この壁を乗り越えてみせるがよい!
愛や光がど〜のこ〜のという前に、まずはすぐ近くにいる人と調和するのだ。それはお母さんだったり、お父さんだったり、兄弟や友人だったり、お隣さんや同僚だったり、隣の国だったりだよ。
新春劇場「過去のこだま」
娘の良子が、その男性を連れてきたのは、まだ初夏の午前だった。
父親の幸夫は、庭の盆栽の手入れしていた。
「お父さん、紹介するわ。彼がヨシオさんよ」
「ふむ、君がヨシオくんかね」
「は、はい!初めまして!ヨシオです!」
パチン・・・
幸夫は背中を向けたまま、盆栽にハサミを入れた。
やや間をおいて、幸夫は言った。
「君は今、仕事は何をしておるのかね?」
「は、はい!今はまだ、バイトしながらダンスを勉強してます!みんなに夢や希望を与えるダンサーになって、アメリカの舞台に立つのが夢なんです!」
ヨシオは、緊張しながらも、自分の情熱溢れる夢を語った。いつも、良子に語っているように。しかし、それは幸夫には通用しなかった。
「君は今のままで生活ができると思うかね?君がダンサーとして成功するのに、どれくらい時間がかかるのかね?5年か?10年か?
そもそも、その夢が叶う保証はあるのかね?」
良子が困惑して声をあげた。
「お、お父さん!彼は夢を現実にするためにがんばっているのよ!」
「僕は、僕自身の直感を信じています!」
幸夫は、ため息をつきながら、こう言った。
「夢を捨てろとは言わん。直感を信じるのも大事だ。だがな、ワシは父親だ。
娘に5年も10年も苦労させるわけには、いかんのだ!娘に会いたいのなら、今後はワシを通せ!」
良子が悲痛な声をだした。
「お父さん・・・」
その時、突然ヨシオは踊り出した!
右の軽やかなステップ、そして左のステップに移り、やがて頭をシェイキング!腕を激しくローリングし始めた!
ヨシオは心の中で咆哮した。
・・・良子、これがオレのやり方だっ!・・・
唖然とする幸夫の心に、忘れかけていた過去の記憶が、熱い思いと共に色鮮やかに甦ってきた。
あの頃、幸夫はダンサーを夢見て努力していたのだ。しかし、妻が良子を身籠った時、ダンサーの夢を封印したのだった。
・・・あなた、ダンサーの夢をあきらめないで・・・
あの時の、妻の声が心にこだました。それは、彼を解放するための、過去からのこだまだった。
・・・ふっ、良子よ。やはりおまえは、母さんに似ているな・・・
良子は思わず声をあげた。
「ぁあっ!」
幸夫が踊りだしたのだ。
腰を横にスライディングしながら、バックターン!そして激しく足を交差しながら、キックアウト!スリーステップ!続けて目まぐるしくクイックターン!凄まじい早さで回転しながら、幸夫の体は宙を舞った!
しかし、肉体は急激な運動にはついていけなかった。
ゴゴーン!
幸夫は盆栽に激突し、大地に倒れたのである。
「お父さん!だ、大丈夫?」
幸夫は、意識が遠のいていくのを感じながらも、呟き続けた。
「許さん・・・許さんぞぉ・・・ワシの目の黒いうちは・・・」
新春劇場 おわり
きっと、こんな感じではないかなと思うケルマさんです。(  ̄▽ ̄)
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