mixiユーザー(id:24566070)

2019年06月10日02:25

6054 view

ふと、思った

理想の未来が存在する時空を選ぶのは、けっこう簡単なのですよ。
直感に従えば良いのですな。

ところが、「直感がわからない」という人が多いのです。
そんなお友だちのみんなのために、とっておきのテクニックをお話ししましょう。

直感とは、無意識のさらに奥からやってくる情報ですな。
心理学者のユングが語った高次の自我(ハイヤーセルフ)、あるいはスピリチュアル関係の方が語る、宇宙意識とか超意識とかからのメッセージですよ。
宗教ではこの状態を、キリスト意識とか、ブッダ(目覚めた者)、悟りとか言いますね。
ちなみに、 ブッダは、サンスクリット語の「目覚める」を意味する「ブドゥ」の過去形なのですよ。
ブッダの名称は、中国に伝えられた時、「浮屠(ふと)」「浮図(ふと)」と発音されたのです。

日常生活で「ふと、思いついた」なんてことがありますね。根拠も脈絡もないことが多いですな。
実は、これが「直感」なのですよ。その直感に従って動けば良いのですよ。

もしも、「ふと、いやなことを思いついた」時は、溜め息をつきながら、「この話はなかったことに」と小さな声で呟いてキャンセルしてください。それだけで、ネガティブな時空はチャラになります。

 「ケルマ劇場 遠い花火」

団出茂夫(44才)は、ゼネコン勤務の中間管理職である。

ガタンゴトンガタンゴトン・・・

帰宅途中の人々が行き交う、会社から帰宅する電車の中で、茂夫は娘の大学受験のことを考えていた。

ーお父さんには負担かけさせたくないから、絶対、国立行くよ!がんばるからね!ー

・・・あいつ、親に気を使いやがって・・バカだなあ・・・

妻は、娘の愛美が幼い時に亡くなっている。その時以来茂夫は、娘が成人するまではと、がむしゃらに働いてきたのだった。不登校で大変な時もあったが、ほんとに素直な娘に育ってくれたと思う。

きりっ・・・・。
胃のあたりに、痛みが走った。
最近、夜になると胃や胸のあたりが苦しくなる。
ふと、いやな考えがよぎった。

・・・なにか、悪い病気なのか・・・

なんとも言えない不安が、体の奥深くから沸き上がり、それは次第に、茂夫の中に少しづつ蓄積しつつあった。

・・・もし、オレになにかあったとしても、死亡保険がおりるから、大学を出してやることはできるさ・・・
・・・・・・・
・・・オレ、なにバカなこと考えてんだ。病気になってるヒマなんか、ないんだよ。とりあえずは、怖いけど病院に行っとくか・・・

「はぁあ〜」

溜め息を吐きながら、彼は小声で呟いた。

「この話はなかったことに・・・」

ふと、帰りにTSUTAYAでDVDを借りて行こうかなというアイデアが湧いた。そういえば、友人のケルマさんも言っていたではないか。

「ダンディーよ!宇宙戦艦ヤマト2199のDVDレンタルがスタートしたのだよ!」

・・・借りて帰ろうかな・・・

その行動が、後に茂夫の人生を大きく変えることになるのだが、この時の彼には、知るよしもなかったのである。

    ダンディー、再婚編に続く。

なんか、せつなさ爆発です。
116 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年06月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30