ヴァイオリンの小品を弾くのが好きである。今さら手の掛かる協奏曲をさらうのは時間がもったいないので自然とそうなるだけなのだが(笑)。
クライスラーは勿論、バッハの無伴奏から気に入った曲(=弾けそうな曲)をやるのはありだ。最近私が好きなのはイザイの無伴奏2番から第1楽章「オブセッション(妄執)」。友人であったティボーが指鳴らしにいつもバッハのパルティータを弾いているのを揶揄して書いた曲。途中でグレゴリオ聖歌の「怒りの日」(=幻想交響曲の5楽章のあのテーマ)は出てくるし、6度や7度で動く無窮動はエキゾチックな響きが魅力だ。何より、イザイの無伴奏の中では1番簡単なのではないかと思う。エネスコに捧げた第3番「バラード」は素晴らしい曲だが、これは別次元!音大生に任せよう。
ちなみにパルティータ3番のプレリュードを私が弾くと次第に右の上腕二頭筋が痛くなり、痛みに耐えながらフィニッシュするのが常。移弦で手首を使い切れていないかも知れない。
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