《響の森》Vol.49「ニューイヤーコンサート2022」

日程 2022年1月3日
会場 東京文化会館 大ホール
演奏　指揮：飯森範親　　　ピアノ：萩原麻未　　管弦楽：東京都交響楽団
曲目　グリンカ：オペラ『ルスランとリュドミラ』より 序曲　　　ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18　　　　ビゼー：『アルルの女』組曲第1番・第2番　　〈ソリスト・アンコール〉J.S.バッハ（グノー編曲）：アヴェ・マリア　〈アンコール〉ビゼー：オペラ『カルメン』より 前奏曲
年の初めから萩原麻未さんのピアノが聴けると大喜びだったが、「好事魔多し」、昨年ひいた風邪のせいか演奏会の当日に耳が詰まった感じが取れないまま演奏を聴くことになる。耳に違和感があったため萩原さんの美しいピアノの音を十分に堪能することはできなかったが、オーケストラをバックにホール中にピアノの音を響かせるピアノ協奏曲の醍醐味を存分に味わうことができた。今回東京文化会館の３階席で聴いたが、以前東響の定期をミューザの２階席で聴いていた時よりも演奏者との距離が遠いせいかホールのを大きさ実感しそこで演奏する独奏者の華を感じた。モーツアルト、シューマンに比べてチャイコフスキーやラフマニノフのロシア系のピアノ協奏曲は垢抜けなくて俗っぽいと軽く見ていたのが萩原さんのピアノで聴いた後はそのメロディーを口ずさんでいる。何だか加減な奴だと我ながら思ってしまうが、それはそれで良いことにしよう。