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2019年12月08日11:32

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パラレル東京 感想

NHKで放送された体感首都直下地震番組内で放送されたドラマ、パラレル東京を見ました。
地震啓発番組であります。
はじめに書きますが、不謹慎ですが非常に面白かったです。
日本でこれだけのクオリティでこのようなドラマが作られるとは信じられませんでした。
まさにNHKでなければ制作できない番組だと思います。
こういう受信料の使い方ならば、賛成です。
確かに季刊的なスペシャル番組であることは明白ですが、なかなかこのようなテーマで
大々的にパニックドラマを作ることは、民放では難しくなっているようです。
予想ですが、人気が出ないからだと思います。
以前、特命報道20XX年という番組が放送されましたが、それ以降、似たテーマで送られる
番組はなくなりました。人気がなくなったのでしょうね。
それは世紀末感がなくなったのと同じだと思います。
私は今回、この番組はサブカル目線で見ました。
非常に良くできたサブカル番組で、パニックドラマだと思います。

これまでディザスター系、地球崩壊モノを好んで楽しんできました。
破滅願望があるのかも知れません。これは嗜好です。
最近だと、絶体絶命都市4をプレイしました。もう1年前になりますけど。
パラレル東京は、その絶体絶命都市を彷彿とさせるドラマです。
残念なのが、ドラマの構成上、放送局を舞台としニュース番組のスタッフを主役に置いていることで
スタジオ感、こじんまりとした印象を拭えません。
いくら外の世界が大惨事で東京が、日本が崩壊しようとも、部屋の中での出来事なので
けっこう陳腐です。
あえて言うならば、スペースバトルシップYAMATOのアレに近いものがあります。
ただ、うまく構成していると思うのが、スタジオから出ないのに、
外からの物凄い情報が次々と入ってきて、否応なく緊迫感が伝わってくることです。

しかしながら、それだけ。

怒涛の東京崩壊、事件、事故のニュースが飛び込んできて、その情報の賛否に右往左往しながら
混乱させられ、人々の怒号が飛び交い、緊迫感を煽ってきます。
ですが、そこは部屋。スタジオ。
どこか他人事感が否めません。
そこは安心な場所ですよ、と言わんばかりの他人事感が高すぎるのです。
制作陣もそこに気づいたのか、主人公の一人、高橋克典に「みんな被災者、ここも被災地域」と
言わせますが、みんな小奇麗な格好をしている為、それほどの緊迫感が伝わってきません。
放送局の外はパニックですよ。
火災旋風で東京は、火の海、ビル倒壊、電源消失でブラックアウト。
なのに、ここだけ被害が出ない。
放送局だからですか?
ちょっと説明が欲しかったかな。

地震で起こる事象、事故、事件などを啓発するという意味では、特命報道20XX年に近いものがあります。
うまい構成だと思います。
ただ、ある程度の予算を組んだのなら、スタジオのドラマだけでなく、
実際に被災した目線で、生還する人のドラマも見てみたかったです。
そっち方が私自身は好きです。
リニューアルした、日本沈没の漫画版でそれが描かれています。胸糞悪い展開ですが。
あのエピソードが日本沈没に必要だったかは、賛否あると思いますが、私自身は否定派です。

もう一つ、NHKにして攻めたなと思ったのが、ドラマ内にしても
企業やアプリの実名を出して使ったことです。
NHKは全面、企業名やら商品名はダメだと思っていたのですが、そこは好感が持てたし、
やはり分かりやすかったです。
もはや企業名イコール、インフラというイメージも強い企業もありますから。
変に変えられると分からない事もあります。

そしてSNSですね。
やはり放送局ならばSNSの情報をそのまま放送しようとする考えは、私は賛同できません。
しっかりと情報を確認すべきだと思います。
情報を確認して放送することが、放送局の責任だと思います。
情報のソースの信用性を担保する必要があると思います。
なんでもかんでもSNSやらネットが早いというのは、情報リテラシーを逸脱しています。
放送局は、法律で管理されています。
電波を与えられているとは、責任を負わされているという事です。
情報の正確性を担保しなければ、放送局として破綻していると私は考えます。
ユーザも馬鹿ではありませんから、情報を取捨選択しているはずです。

あと、春風ちゃん。
さすが泣く演技うまいです。
堂々とした演技。若いのに凄いなと思いました。
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