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2019年10月18日23:27

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シオシオはかせ、「ゲランドの塩」を語るの巻

これまでウイスキーやパンや立ち食いソバなど、いろんなものに「凝って」きましたが、今は「塩」にハマッています。

確か2005年頃でしたか、ある人に「岩塩」の存在を教えてもらい、その人の店で3種くらいの岩塩といわゆる食塩(精製塩)を味見して、その味の個性の違いに驚きました。
それ以降、僕の台所には常に2-3種の塩があり、特にピンク色の「ヒマラヤ岩塩」は欠かしたことがありません。

旧専売公社で製造販売されていた精製塩は、長らく日本人の家庭の食卓に当たり前に鎮座していましたが、21世紀に入り、いろいろな塩が食べられるようになりました。
太古の昔に海だった所が隆起などで閉じ込められ結晶化した「岩塩」、海水を乾燥させて作る「海塩」、大まかに言えばこの2種類があり、産地や製法によって味の個性が異なります。

この3か月ほど、たまたま家にあったものを含めて10種類以上のお塩を試してみました。今日は一度その結果をまとめてみます。
シオシオはかせ、ですね(^O^)
これらのお塩を、肉(牛・豚)を焼く、魚(鮭、タラなど)を焼く、スクランブルドエッグ、そして自家製パン、のとりあえず4つのステージで試してみました。その中で、これは美味しい!! と評価したのは、この写真の6種類。順に、感想など書いてみます。

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ただ、あくまでこれは僕の趣味趣向をベースにした論評です。そこんとこよろしくです。
僕の舌に合わなかった塩も何種類かありましたが、ここには敢えて書きません。

◆ヒマラヤ岩塩
世界各地に岩塩あれど、これはピンク色に輝く岩塩のエース。
精製塩と比べて旨味・甘味・酸味があります。塩化ナトリウム濃度は98%以上なので、しょっぱさにはキレとパンチがあります。
肉も魚も卵もパンも、みんな美味しいですが、特に肉、とりわけ牛肉には相性がいいですねえ。しかも、ちょっと粗挽きの方がおススメです。
ピンク色は鉄分に由来していますが、これがフルーティーな酸味を醸し出して、舌をキュッと絞るような感覚があり、お肉がますますおいしくなります。
卵もパンも美味しいですが、次に出てくるこいつには、ヤラレました(@_@)

◆ゲランドの塩
フランス西海岸、ブルターニュ地方のゲランド塩田で生産される海塩です。
機械を使わず塩職人(パリュディエ)の手によりじっくり時間をかけて作られるゲランドの塩は、海塩なのでミネラル分が豊富で、まろやかさ、甘み、旨味のあるお塩です。塩分濃度は94%。しかし、他の海塩とは残りの6%の中身が違うようで、他の塩とは明らかに違う個性があります。色は、この地方独特の粘土質の土壌のなせるわざか、海藻などの不純物のためか、茶色みを帯びた灰色。そして味は、何か強力なダシの効いた、独特な旨味とコクがあります。
肉は、ピンク岩塩使用時とは全く違う食べ物になり、これはこれでメチャウマいです。魚は、海塩ですから当然相性バッチリ。卵も、グー。
そして、自家製パン、これがダントツのうまさです。ハーブやオニオンなどを使っているわけではないのに、何かいーい風味があり、お店で出てくるパンのようです。
ゲランドの塩、やられました。皆さんも一度お試しあれ、です。
このゲランド、ふたつのブランドが市場を二分しており、グレーで、塩職人のイラストの入ったパッケージのもの(アクアメールという会社が輸入)と、↓こんなパッケージのもの(ナックという会社が輸入)があるのです。後者は未体験なので、また買ってみようかな。

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◆カマルグの塩
これもフランスの塩で、産地は南仏アルルからさらに南下した湿原地帯であるカマルグです。ここの塩水湖で採れるので、海塩ではなく塩湖塩ですね。
この湖には、エビ系のプランクトンが豊富らしく、湖の色はピンクだそうです。そこで自然乾燥させてできたお塩は、旨味があり、まろやかで、しょっぱさがキツくなくて、美味しいです。
全く文句はありませんが、ゲランドと比べると個性、キレ、は弱いかな。でも、肉も魚も卵もパンも、すべておいしい、優等生のお塩です。
塩分相当量は、意外に高くて97%ほど。この差がゲランドとの違いに直結しているのかも。

◆モンゴルの岩塩・ジャムツダウス
モンゴル山地で採れる岩塩。古来より、神聖なものとして重宝されてきた塩。
塩分量は99%以上なので、しょっぱさはパンチありますが、不思議なことに、後味が甘くてまろやかで、独特です。
肉よりも魚がおいしい。卵もパンももちろんおいしいです。

◆クレイジーソルト
大変有名な、アメリカの調味塩。岩塩に、オニオン、ガーリック、各種ハーブ、胡椒などを配合して、これ1発で何でもご馳走にしてしまう、掟破りのお塩です。
塩分相当量は80%。お肉にはさすがの相性で、特に素材に臭みがある場合は独壇場です。ただ、逆説的に言うと、ゲランド塩やヒマラヤ岩塩は、ハーブもオニオンも入っていないのに、このクレイジーソルトに全然負けてなくて、素材本来のおいしさを引き出しているのは逆にスゴいなと思います。
魚との相性も悪くなく、クセや臭みのあるものなら尚更OKです。スクランブルエッグも、意外にイケます。パンには使いませんでした。

◆マジックソルト
これも調味塩で、日本のエスビー社製。クレイジーソルトをもっと極端にしたもので、オニオン、ガーリック、胡椒のほかに、ゴマ、トマトパウダー、砂糖などを配合し、食塩量は53%。ここまでくると、クレイジーソルトが辛うじて「塩」だったのに対して、もう「調味料」そのものですね。肉・魚・卵、それぞれ、メチャクチャおいしいし、クセになるけれど、もう、マジックソルトの味なんだな。素材のよさを引き立てるものではないように思います。
ただ、使い方によっては強力な武器になります。きゅうりやキャベツやお豆腐にこれを振りかければ、あっという間に極上の酒のつまみになります。あるいは、もう完成したお料理が「なんか、もうひと味足りない」時に、このマジックソルトが救援してくれるかも知れません。

というわけで、シオシオはかせでした。参考に、なったかなー?

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