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2020年06月06日04:30

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book『誰も気づかなかった』(長田弘)

右目の白内障手術後、状態の安定に3ヶ月かかった。理由は前立腺肥大症で服用の薬の副作用でトラブルが起こったからだ。さて左目の手術をするか迷った。左目の手術も右目同様の術後のトラブルが起こると想定される。また3ヶ月間、老眼鏡のない生活を続けるかどうか。本の虫の私がこの3ヶ月間、1冊も本を読んでいない。もし左目の手術をすると合計半年あまりも本を読めない生活が続く。幸い左目の視力は0.7あり、白内障の進行もそうひどくない。それで手術は右目だけで今回は終わることにした。(数年先には左目もするかも知れない。)それで病院で眼鏡の処方箋を出してもらい、眼鏡を注文し、できあがった。眼鏡をかけて喜んでいたときに友人から詩人長田弘の新刊詩集『誰も気づかなかった』(みすず書房)のPDFがメール添付で送ってきた。(特殊な処理で文章のみをPDFにしてあった。)長田弘は2015年に亡くなっている。生前に書かれた詩を死後5年たって詩集にしたものだ。私は長田弘の詩集は何冊か読んでおり、大変好きだ。また一度だけ講演を聞いたことがあった。この詩集は長詩「誰も気づかなかった」と短詩5編「図書館の椅子」「静かな闇の向こう」「ONE」「一瞬は永遠よりも長い」「街路樹の幻」から成る。新しい眼鏡をして読んだ最初の本となった。特に本のタイトルとなった「誰も気づかなかった」が深い味わいがあった。多分実際の本は装幀や詩に配された挿絵・カットもすてきだろうと想像する。すぐ手にしたかったが、地元の図書館や府立図書館にも入ってなかった。早く見たいと思った。
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