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2020年02月25日16:20

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book『植民地教育とはなにか』(佐野通夫)

佐野通夫著『植民地教育とはなにか/現在日本を問う』(三一書房)を読んだ。「私自身が滞在した元被植民地、韓国・朝鮮、ジンバブの体験をもとに、その中で植民地教育政策としての共通点を抽出して記すことにしました。」(「はじめに」)アフリカのジンバブエとヨーロッパ本国(イギリス)との関係という補助線を引くことによって、韓国・朝鮮への日本の植民地政策がより鮮明になっていると思った。また戦前の韓国・朝鮮の対する日本の植民地支配の分析は勿論だが、私が特に興味を持ったのは、日本の独立とサンフランシスコ平和条約による朝鮮人の「国籍喪失」であり、それ以降の韓国・朝鮮人の差別政策の継続・展開であった。さらに現在における「高校無償化と朝鮮高校排除」については、新たに教えられることが多かった。戦前の植民地政策と植民地教育は終わることなく、現在も継続し、新たな差別的事象を生み出していることを教えられた本だった。
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