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2019年10月22日10:31

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book『期待と回想 下巻』(鶴見俊輔)

鶴見俊輔著(聞き手:北沢恒彦他)『期待と回想 下巻』(晶文社)を読んだ。鶴見俊輔への聞き取りで、下巻は、伝記のもつ意味、外からのまなざし、編集の役割、雑誌『思想の科学』の終わりとはじまり、自己批評(あとがきにかえて)だ。私の関心としては「雑誌『思想の科学』の終わりとはじまり」が特によかった。なお本のタイトルの「期待と回想」については、聞き取りのなかで鶴見さんが次のように言っている。鶴見さんの思考の特徴が出ていて興味深かい。「いつの時代でも未来は期待の中で見える。未来というものを、これからどうなるんだろうかという不安に満ちた、いろんな情緒によって揺れ動く不確定なものとしてとらえるでしょ。ところが回想の次元になると、不確実な未来としてとらえていたときのことを忘れてしまう。過ぎ去った時代は事実として固まっている。コロイド状態ではないわけです。個体として見ると法則がきちっと出てくるから、「回想の次元」だけで成立してしまう。/だから重要なのは、それぞれの時代のどこにもどっても、「期待の次元」と「回想の次元」で成立する法則をとらえなおこと。「期待の次元」における復元がまず最初にあるべきだ。とレッドフィールド(アメリカの人類学者)はいっているんです。「期待」と「回想」という二つのちがう次元で見てみる。これが私の心をものすごく動かした。」思い出して取り出したが、鶴見さんの本で『思い出袋』(岩波新書)は岩波の「図書」に連載されたもので、平易で読みやすい。また他の聞き取りには『日米交換船』『戦争が遺したもの』(いずれも新曜社)がある。
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