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2019年10月20日07:02

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book『期待と回想 上巻』(鶴見俊輔)

図書館で借りた鶴見俊輔著(聞き手:北沢恒彦他)『期待と回想 上巻』(晶文社、1997年刊)を読んだ。鶴見俊輔への聞き取りで、上巻は、アメリカ哲学と出会う、かるたの思想、記号のプラグマティズム、転向について、意志のあるところ、アナキズムは何の方法か、からなる。プラグマティズムに関する哲学的内容は難解だが、鶴見さんの体験、ユニーク発想は大変興味深くて、刺激される。たとえば日中戦争中で「知識人がひっくり返る」状況にふれた箇所だ。「結局、知識人は言葉だけなんだ。思想と言葉を混同して、知識人の言葉によって思想を説く。それは当てにならない。そこで知識人をトータルに否定する、もちろん哲学者もトータルに否定する。それが戦争中の私のポジションなんです。」転向については、「思想の科学」の『共同研究 転向』に関する話なのだが、この本は持っているが、読めていないので、また読んでみようと思い、本箱から取り出した。
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