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2019年06月19日05:37

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book『富士山と三味線/文化とはなにか』(川田順造)

川田順造著『富士山と三味線/文化とはなにか』(青土社)を読んだ。川田順造は文化人類学者で、アフリカのサバナ地域をフィールドにした著作が多く、私は若い頃から大変好きだ。川田さんは1934年生まれだから、85歳になられるはずだが、文章はみずみずしく、かくしゃくとしていて、大変おもしろい。本の帯には「失われる文化・廃れる慣習が内包する豊かさを文化人類学者として目撃し、文化とは何か、人間とは誰かを、数多くのエピソードで思索する。」とある。本の内容は、「文化遺産」再考、ことばの危機、「仮名手本忠臣蔵」を糾す(これがまたおもしろい!)、いま猫皮三味線が危ない、社会批評的エッセー、川田宅の庭の花、木々の四季の移り変わり(わが家の博物誌)等からなる。読んでいて、予想もしなかった発見もあった。ブラジルに「バストス」という日系移住地があるが、日本の三味線糸の輸入先がバストスであるとの話が出てくる。実は私が中学校教員だった時、そのバストスの日本語学校の生徒と私の学校の生徒とでメールによる学校間交流をしていたのだった。意外な結びつきに驚いた。また民俗者柳田国男が、靖国神社の「みたままつり」を民俗に基づく行事としGHQに認めさせ、それを基礎に靖国神社を存続させたという関与があったとのことだ。私は高校時代に民俗学が好きで、柳田国男をリスペクトしていたので、愕然とした。この本を読み終わって、若い頃に読んだ川田順造著『サバンナに生きる』(くもん出版)を取り出し、ながめている。著者が撮影した写真でアフリカのサバナに生きる人々の生活描き出したすてきな本だ。
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