Last Tear

最近は以前と比べると
マイケルのことで泣くことが減った。
彼に、あまり泣かさないで、
って頼んでるせいもあるのだけれど。

彼が死んでしまった数年の
嵐のような「にわか」ファン？の悲しみから
一人、一人と、
新しい「生きてる」人のファンになったり？
自分の人生に目を向けるようになったり？
してるのか
最近はマイケルファンの叫びを
ネットではあまり見かけなくなってきた。

基本的に自分とリアルに関わりがあるわけでも
あったわけでもない、
ましてや、すでにこの世に存在しない人を愛し続けるのって
難しいんだろうな、とも思う。


私もこのまま優しい思い出に変わって行くのかなぁ･･･
ってふと不安になったりして。

悲しみが薄くなっていくのは嫌なんだよね。

なんて子どもに呟きながら学校に送っていた時に
ふと矢車草の話を思い出した。

ツタンカーメンの矢車草の話を知ってる？

知らない。

話さなかったっけ？
エジプトのツタンカーメンのお墓が発掘されたときに
彼の遺体に矢車草の花束がたむけられていた話。
何千年も経っているのに
その花束は色も形も綺麗に残っていてさ、
彼を愛した人がたむけたんだろうって。
でも、その矢車草を誰がたむけたのかは
謎のまま、なんだよね。

未来にツタンカーメンみたいに
マイケルの棺がなんらかの形で再び開けられることがあった時、
彼が腕の中で大切に握っている品物を
未来の人たちが
これは誰がたむけたんだろう？
ってマイケルの新たな謎になるんだろうな、って思うわ。
リサマリーじゃないか？
いや、娘のパリスじゃないか？
って。

で、魂になった私が
それ、私やねん！
って叫ぶんだろうな、なんて(笑)




思い出が一気にやって来て
一人で泣きながら帰りの車を走らせた。

泣いてなかったのは
スイッチをいれてなかっただけで
こうして、スイッチをいれてしまえば
あっという間に毎日泣いてた私に戻ってしまう。

これから先も、私の涙は枯れることはないんだろうな･･･

そして私の最後の涙も
彼に捧げよう･･･