磁気処理水は温泉水と張り合えるのか

　うちには磁気活水器がある。簡易型なので埋設タイプの1/10程度の効果しか期待できないが、それでも流し台につければ水はゴクゴク飲めるしシャワにつけると体に当たる水の肌触りが柔らかい。全く効いてないわけではないようだ。
　埋設タイプを使うと風呂の湯が温泉並みになると説明会では豪語しているが、薬事法対応とかで実際に使っている人の経験談としてしか語られない。つまり根拠は皆無なのだ。工学系の大学がその効果について共同研究している事にもなっているが、何のデータも出さないって事は余程無能なのか予算だけ貰って何もしてないかのどちらかだ。「湯が早く沸くからガス代が浮く」とか言っておいて水の比熱がどう変わるのか、沸騰熱がどう変わるのか、そんな簡単な確認すらしていない。水の物性がそんなに変わったら科学史上の大事件なのに、欲ないなぁ（苦笑）。
　風呂は洗濯用のポンプのホースに簡易型を取り付けて湯を循環させて処理水の風呂にする。1/10しか効かなくても10周させれば同等に近い効果が得られる…筈。確かに湯の肌触りは随分柔らかくなるが温泉のように湯上りにぐったり疲労感を覚える事はない。

　昨夜も家の風呂には入ったが今日は全身倦怠で半ば廃人デーだった。ふと思いついて石和の高速バス降り場の足湯に行ってみた。足首から先を10分ばかり浸かっただけで驚くほど足が軽くなった。やはり温泉要らずってのは無理があるか。
　温泉成分抽出物、通称「温泉の素」を水道水の風呂に入れても温泉にはならないから「水」も違うんじゃないかといぶかってはいたが、水だけでも温泉にはならないという、当然の帰結に納得するやらちょっと笑っちゃうやら。
　今日も処理水の風呂に入った。明日どのぐらいシャッキリしてるかな。

　先日、説明会に開発者が来ると聞き楽しみにして参加したのだが普通の営業と大差ない話しかできない人だった。「開発者のひとり」というのは信じるが営業か商品企画の人なのだろう。相変わらず「電子が出る」とか平気で言ってる。電子が出たらそれは「β線」という人体に有害な放射線です。電子、出ません。折角いいモノを売ってるのにセールストークで出まかせ言ってたらただの詐欺にしかならないんだよ。

　夕亭の若女将が「香る水出し珈琲」を気に入って「350ml持ってきたら風呂入っていいよ」と言ってくれた。これはたまに利用させて貰おう。折角温泉地に住んでいるのだから仮に本当に「温泉要らず」だとしても入らないのは勿体ない。