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2019年07月20日20:48

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マリアローズの猫 その5

さいとーくんが、調子を崩して倒れました。

その間、あーちゃんの世話は出来ないだろうと
うちでしばらくあーちゃんを預かることになりました。

前に来た日から、そんなに間も空いてないし
ふう、ちぃ、たま(うちの3猫)に

「さいとーくんが、調子崩しちゃったから
しばらく、あーちゃん、うちにいるね」

と、説明したら

あーちゃんがうちに着いたとたんに
たまが、お腹を出してゴロンとなって

「一緒に遊ぼうよ!」

と、誘いました。

たま・・・

ふう、ちぃに、優しくされてきたから
他の猫に優しくすることを覚えたのね・・・

と、感動してたら、あーちゃんがそれを全て壊すように

「フシャー!」

と、威嚇で返して
その場で喧嘩になりました。

そして負けて、粛々と脱衣かごに入る。




そして、しばらくは
誰も近寄らない、脱衣かごと洗濯機の間だけが
あーちゃんの生活の場になりました。




この頃、あーちゃんのわがままがひどくなっていることもあり
うちに来たら、少しは社会性も身に着くのではないか?

という思惑もありました。


まだ、マリアローズに来た頃は
まだ、お乳を飲んでいたので、お乳と、
乳離れの時期でもあったので、猫缶を併用していましたが
あまりにも虚弱体質で食も細かったので
だいぶ、ちゅーるに助けられました。

そのため、気づいたら

「ちゅーるダイスキ!

猫缶いまひとつ!

でも、マグロと鯛味はまぁまぁ好き!

お水ってなぁに?

あーちゃん、そんなのいらない!」

な、猫になり、水もカリカリも食料と認識しない猫になっていました。




そんな時に、ワタシたちが出張で
数日家を空けることになったんですが
その間、うちの猫たちと暮らして
カリカリはご飯、お水は飲むものと、認識し事なきを得ました。




しかし、今度は、カリカリ大好き!


猫缶は気に入らないものが出たら
皿ごとひっくり返して、
それでも好きなご飯が出なかったら暴れる、という猫になりました。


なので、うちに来たら、いくらわがままを言っても
ワタシか、うちの猫たちが怒るから、多少はわがままが治るかなぁと
思っていたのですが。




あまりにもしょげているから
うちの猫のご飯場所には来ないだろうと考えて
洗濯機の上までご飯を運んであげると
明らかに嫌いな猫缶でも、黙って食べる。

むしろ、しばらくしたら

「ご飯!いただけるんですか!

ありがたいこって!」

みたいになっていた。


2〜3日ご飯を運んであげてからは
もう、うちになじんだろうと、共同の猫のご飯場に
あーちゃんの分も置いておいたら、
そっと、柱の陰からみんなの食事風景を見守り、
皆が居なくなった後のご飯をもくもくと食べる。


そして、久しぶりにマリアローズに連れて行くと

「さいとぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!

会いたかったぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」



って、傍若無人はすっかりなりを潜めて
甘えん坊のあーちゃんになっていたのでした。



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