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2019年12月12日23:21

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昔のおっちゃんに、今の自分はなったなぁ。

職場は人が多く、地下にあるロッカーは部門や職場関係なく割り振られている。自分のロッカーの周りの人は、仕事で関わらない人が多い。

仕事の終わり時間が合わないのか、帰りにロッカーを使うときにあまり他の人に会わない。でも、たまにすぐ近くのロッカーの人に会うことがある。大体自分より若い人なので、ついつい声をかけてしまう。

「おー、ここで会うなんて珍しいね」

とか

「ずいぶん遅い時間までやっているな!。お互いこんな時間までやっててはいかんよな。」

とか、

「おお、なんや、今日は早いがや!」

など、大した話ではない。

ロッカーで周りの人と話す、などということはおそらく今はないのだろうから、声をかけると相手はちょっとビックリしている。しかし、すぐに「いやー、今ピークなんですよ」とか「がんばって進みました」などと言葉を返してくれる。

声をかけるようになってから、しばらくしたら気づいた。私が入社した頃(30年前?!)は、現場や工場も日本にあって、作業のおっちゃんが大勢いた。仕事が終わる時間も揃っているから、定時時間などはおっちゃんの話し声がいっぱいする。

そんな時間に自分がロッカーに行くと、おっちゃんたちは放ってはおかない。

「おー、この前の設備、何とかならんのか?」

とか、

「野球とか見に行くのか? 応援団やっとるやつおるで球場に入りやすいぞ」

とか

「忘年会はやるんか?若いやつはいっぱいいかなあかんぞ」

などと声をかけられた。

別に積極的に会話するわけでもないし、時にはうっとうしかったが、そのちょっとした会話は気持ちをほぐすのに役立っていた。そしてそれが当たり前だった。

今は、そのような会話が見られなくなってしまった。

なんか、それが私にはさみしく思う。だから、つい、近くのロッカーの人に声をかけてしまう。

昔のおっちゃんに、いろいろ声をかけてもらったなぁ。あれは良かったなぁ。懐古趣味や「昔は良かった」のたぐいなのだろうが、今の会話のないロッカーと比べれば、あれが良かったと思うからつい声をかけてしまうのだろう。

30年経ち、昔のおっちゃんに、今の自分はなったようだ。でも、それが自然なような気がする。

https://assoman.hatenablog.com/entry/2019/12/12/231822
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