クレイジーケンバンド＠ビルボードライブ大阪

彼らのライブに一度も接したことのないひとにこそ、ぜひ観ていただいきたいと思った今回のCKB。お酒を呑めないはずの横山剣さんも、終始ほろ酔いモードでリラックス。大阪以外のBBLでは昨年末の開催、そこを逆手にとっていきなり「メリークリスマス！」と叫んだあと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」になだれ込んでいく。

昭和歌謡カバーアルバム「好きなんだよ」からの楽曲。まずは「モンロー・ウォーク」、そういえば昨秋同じステージでご本家の歌唱を味わったばかり、ここは湘南vs横浜によるジャマイカあたりのステップ対決というところ。さらにこの21thアルバムからはスカ風味の「横須賀ストーリー」そして「スカイレストラン」と続いた。

そして今回の「タイガー＆ドラゴン」はいつになく熱唱。いつもはどこか「とりあえず唄っときましたんで」的ながら、今回は「もうそろそろこの曲におもねる賞味期限も切れてきたんで…」と笑わせる。アウトロでは恒例アドリブご当地地名連呼、「八戸ノ里！若江岩田！天王寺！西中島南方！」と続けてそのたびに場内からは拍手。

アンコールではジェームス・ブラウンばりのファンク・インスト・ナンバー（あるいはJBのカバー？）そしてしみじみと「生きる」。この時点ですでにタイムオーバーながら、さらに小野瀬雅生(G)とアイシャ(B.Vo)で「あまい囁き」（アラン・ドロンとダリダの”パローレ”）でダメ押し、実にゴージャスなステージでありました。