原田真二＠ビルボードライブ大阪

「キャンディ」も「シャドー・ボクサー」もわりと早いうちに歌った。前者はジャジーなアレンジ、テンポを落とした後者はブルージーな歌唱。「てぃーんず ぶるーす」と「タイム・トラベル」は歌わなかった。まだまだ現役、往年のヒット曲ばかりで固める懐メロ歌手ではないと言いたげなセットリスト、ちょっとだけホッとした。

それは数年前の高槻ジャズスト、いかにも元アイドル的な自虐MCばかりのステージだったから。たぶんそのあたりは客層によって変えているんだろう。と言いつつもBBLはステージ前6テーブル20数名はすべて長年のおっかけらしき女性ばかり、全員がお互いに知り合いのようだった。まあBBL全体でも9割がたが女性客だったけど。

身ぶり手ぶりをそろえていたので、彼女たちにはおなじみなんだろうけど、こちらには未知の曲が続く。すべてがポップでメロディアス、やっぱりこのひとはいい曲を作るなあと思う。ずっとピアノの前に座っているばかりではなく、何曲かはギターを抱えてステージを右に左に、ときおり先日観たCharばりのギターソロをギンギンにキメる。

そしてスローなナンバーでは魂をこめた熱唱、退場するときシャツの背中が汗びっしょりになっていたのが印象的だった。ドラマーは辻野リューベン、いくつになってもお茶目なひと。先日はChar、この日は原田真二とここまできたら”ロック御三家”コンプリートをぜひ希望。そう今度はあんたのバラードが聴きたいということですね。