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2021年04月10日16:10

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「パーム・スプリングス」〜おバカループ無限軌道

風力発電の本拠地としてもよく知られた西海岸の街、陽光きらめく砂漠のリゾート地を舞台にしたタイムループ・ラブコメディ。妹の結婚式に出席していたサラはパーティーの席上でお調子者のナイルズと出会う。いい雰囲気のままふたりきりになるも謎の老人(J.K.シモンズ)の襲撃に遭い、洞窟に逃げ込むやそこはタイムループの源泉だった…。

お互いの身に何が起きようと、かならず11月9日つまり結婚式の朝にもどってくる永遠の輪廻。けっこう何度もループが繰り返され、観ているこちらはやや退屈を覚えてしまった。何度同じ時間をたどろうとどうせおバカなことをくりかえすだけだろう、命の危険が迫っても結局はその直前で起点にもどるのだろうと、最後まで冷めた目のままだった。

ただ各映画評に目を通すかぎり、着地があいまいなまま終わることの多いタイムループもののなかでは、収束の切れ味が見事な作品などとあったから、まあこれはこちらの消化不足、観る側として完全に失格ということでしょう。そういえば昨年話題の同じく時空ネジリもの「TENET テネット」を観たときも同じようなことを感じたなと。

なのでカタルシスを感じるべきラストシーンにも残念ながらこちらはニブいまま、ただエンディングで流れたのが思いもよらぬ懐かしのメロディ、どこから引っぱってきたのだろう、これが長編初作品というマックス・バーバコウ監督の思い入れなんだろうか。この私的隠し玉楽曲にしみじみできたのがせめてもの慰めとなりました。
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