mixiユーザー(id:2399973)

2021年02月27日15:30

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「カポネ」〜もうひとつの顔役

過去何度となく映画の題材となっている伝説のギャング、その最晩年を描く。長い服役を終えたアル・カポネ(トム・ハーディ)は、陽光きらめくフロリダの大邸宅で、家族に囲まれ余生(といっても年齢を聞くと驚くが)を過ごしている。ただしその身体は業病に蝕まれ、意識不明瞭のまま嘔吐や失禁そして奇行を重ねる日々が続いている。

なんといってもメイクも入念なトム・ハーディのなりきりぶりに注目。現実と悪夢のあいだをさまよう日々、認知症という言葉も軽く思える狂気に満ちたふるまい。いったいいま彼は何を考えているのか、そしていまから何をしようとしているのか、しばらく静寂が続くこの瞬間、彼が見せる戦慄の目つきにもっとも怖いものを感じた。

膨大な隠し財産の行方を追うFBIという一応の筋立てがあるも、ほとんどが現実と妄想を行き来する不条理な描写に終始する、まさにカポネ作品応用編。もしカポネ研究者なる人物がこの作品を観たとすれば、よくこの時期を取り上げてくれたと全肯定するか、あるいはこんなのは作り手の妄想に過ぎないと全否定するかの両極だろう。

マット・ディロンやカイル・マクラクランといった連中が脇を固めていて何やら懐かしい思い。しかも「まだまだオレたち元気だぜ」的な役柄で登場するのが嬉しい。狂気とカオスに満ちたクライマックスシーンも凄まじく、哀しさと憐れみそして何やら切ない気持ちにも包まれることまちがいなしのヘヴィーな作品だと思います。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年02月27日 17:24
     カポネは最晩年をフロリダで過ごしたんですね。全く知りませんでした。前大統領も今フロリダにいるそうですが、彼の地で世を去ると、数年後には誰かが彼を主人公とした映画を撮るかもしれないですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年02月27日 19:50
    聞いてなかったですが、気になる作品です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年02月28日 01:03
    > mixiユーザー 前大統領に関しては、いつになるかどんなカタチになるかわかりませんが、かならず映画化されると思いますね。好き嫌いなく別にしてインパクト大のキャラ、オファーを受ける俳優がいるかどうかわかりませんが。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年02月28日 01:05
    > mixiユーザー 暗躍していたころはいっさい描かれず、賛否の分かれる作品だと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年02月28日 09:20
    面白そうですね。観たくなりました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年02月28日 19:32
    > mixiユーザー そう言えばそうですね。前大統領は、数十年後、人気を博すでしょう。わが国の田中首相のごとく。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年03月01日 00:25
    > mixiユーザー 華やかな場面いっさいなし、すべてが幻想のなか、みたいな場面が続きます。ぜひ。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年03月01日 00:32
    > mixiユーザー 少し前のチェイニー国務長官あたりでも彼を主人公にして映画化する国ですからね。トランプ物語はまちがいなしですね。

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