昨年11月、都ホテル2Fにオープン。シティホテルのテナントに回転寿司屋が入るところがいかにもあべの。ふつうならそこそこ高級なレストランがお店を構えるだろうスペース、いや実際そうだったのかもしれないけど、ふだんこれだけこの界隈をウロウロしているのに、何があったかさっぱり思い出せないという存在感のない空間。
いまのご時世ならでは、入店から退店まで店員とはいっさい接触せずに済むという“都市型店舗”とのこと、ところがお客も店員もこのシステムにまだまだついていけず、QRコード利用のチェックインはほとんどのお客が店員のお世話になっているし、ノンアルビールを注文したらグラスが忘れられ、結局店員からの手渡しという有様。
それでもくら寿司やはま寿司に慣れた身には新鮮な印象、いきなり地域限定”京都伊根生本鮪6貫盛り“を注文すると、「いま〜をご注文いただきましたあ!」との店内アナウンス、店員一同から「ありがとうございました!」と唱和され、テレ隠しにふだん一貫320円が期間限定120円とお得な大トロを立て続け4貫注文してやりましたわ。
たまたまきのう近所を歩いていたら、幼稚園お迎え帰りのママチャリで並んで走るふたり、聞こえてきたのは「やっとバイト見つかってん!」「どこ?」「そこにできたスシロー」「良かったやん」などという会話。いまこの厳しいご時世のなか、外食産業が地域の雇用促進に貢献したささやかな一場面を目撃した思いです。
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