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2021年01月25日17:00

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ラバーカップで事足りる

土曜日の昼すぎ、父親から悲壮な声の電話。トイレの水があふれてエラいことになっているからすぐ来てくれと。父親には”前科”もあるので、取るものも取りあえず実家に向かう。雨が降っていたこともあって北野田からタクシー。週末なのでダメもと、ふだんお世話になっているK工務店さんに車中からTEL。案の定留守だったのでメッセージを残す。

玄関のドアを開けると、そこには水びたしの床に素足の両足を浸けたままぼうせんとして階段に座る父親。まずはゆっくりと立たせてコタツまで連れていき、とりあえず身体を温めろと。さて冠水したトイレ周りの片付けに取り掛かるかと思ったところでKさんから電話「富田林での仕事が終わったんで、いまから見に行きますわ」とのこと。

”前科”とは一昨年夏、父親がズボラをして尿もれパッドをトイレに流していたせいで、下水道に至る排水管が、吸水して膨張した尿もれパッドでぎっしり詰まり、ちょっとした工事になった一件。「あれからパッドは一切捨ててへん!」そう言い張る父親の言葉はマユツバものだったが、Kさんが苦労してわざわざ排水管を覗くとそこは視界良好だった。

結局Kさん持参のラバーカップで便器を何回かパコパコするとあっさり通水。「たぶんお父さんがまちごうて何か捨てはって詰まったんですわ」とKさん。「何も捨ててへん!」父親はまだ意地になっていたが…週末の夕刻にわざわざ来ていただいたうえに、お代をいっさい取らなかったKさん、これぞ地域社会のありがたみということです。
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