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2021年01月22日16:30

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夢がかなった砂かぶり

平成4年(1992年)初場所八日目、貴花田の寄りを必死でこらえる舞の海。そしてそのすぐ後ろ、向正面西寄り砂かぶり3列目に座る、ブルーのシャツでメガネの男が当時30歳の私です。YouTube映像のスクショなのでちょっと見づらいかもしれないけど。砂かぶりでの生観戦、子どものころからの夢がよわい三十にしてかなった一日ということ。

当時19歳の貴花田が史上最年少で初賜杯、若貴フィーバーが頂点に達したメモリアルな場所。バブルの名残りに重ねて空前の相撲ブーム、入手困難を極めたチケットは、会社のまったく別分野の取引先のエライさんに、英国紳士服地をお安く提供したお礼という名目、もちろんそうなることを周到に画策した完璧なる確信犯なり。

もちろんこの日の私はお昼前からしっかり座布団の上。これが長年憧れていた眺めかとしみじみ、土俵は思ったよりずっと小さく、力士は思ったよりずっと大きいなと。あまりの嬉しさに館内の公衆電話から大阪の実家に電話、テレビに映りまくるから見ておけと。そしてこの当時屈指の好取組は翌日のスポーツ新聞1面、もちろん私の姿もバッチリ。

そういえば子どものころ、相撲取りになるなんてのは絶対ムリだから、せめて横綱審議委員会の一員になりたいとか思っていた。そうすれば毎場所相撲が良い席で見れるから。実際は委員会に名を連ねるのはある意味横綱になるのと同じくらい難しいことなんだけど、子どもの目にはスーツを着ているおっさん連中としか映りませんからね。


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