仙台を皮切りに福岡・札幌・東京と日本各地を巡ってきたこの展示もいよいよ大阪に。会場は昨秋オープンした心斎橋パルコの14F、というかかってそごう劇場があったスペース。こちら実際の彼のライブは一度も体験したことのない新参者、熱心なファンにとっては当たり前のことに、いちいち関心と感心を抱いていたような。
LIVE展と名乗るだけあって実際にステージで使用したギター・ドラムセット・衣装の展示、そして日時・会場・バンドメンバーを克明に記したデータ。2010年代のライブ本数がハンパなく、まさにいま円熟の時。「クリスマス・イブ」のジャケット展示、CD/8cmCD/アナログLP/アナログEP合わせて20ヴァージョンがならぶ様は壮観。
ライブハウス仕様にした空間での、最近のアコースティックライブをとらえた貴重映像の上映が今回の目玉。「Paper Doll」「RIDE ON TIME」「The War Song 」の3曲約20分、巨大スクリーンも迫力ながら、なんといっても単なる展示上映に終わらない抜群の音のクオリティー。このあたりが達郎氏らしいこだわりというところ。
ただそのこだわりゆえなのか、入場料2300円はちょっとお高いかなと。もちろんそれなりの理由があるはず(達郎氏本人の口から聞いてみたい、クドクドと喋りそう)、ただサブスクに配信ライブと、エンタメの料金体系が崩れている昨今だけに、この価格が今後のスタンダードにならないよう願うところです。大阪展会期は24日まで。
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