未唯mie@ビルボードライブ大阪

『仙波清彦 Produce 未唯mie Sings 新春 “Pink Lady Night” 2021』と銘打ったBBL年始恒例のライブ、おなじみピンク・レディー楽曲と雅楽のコラボもことしでなんと12回目。案の定かぶりつきにはそろいのハッピを着た集団、とりわけ最前列おっさん2名は曲に合わせた振り付けも完璧、まちがいなく年期の入ったミーちゃんファン。

白井良明のギターソロが響いた「S・O・S 」で幕開け、「カメレオン・アーミー」「透明人間」と日本国民誰も知るピンク・レディー楽曲が続いていく。ただどの曲もバンマス仙波清彦やキーボード久米大作による、けっこうヒネった雅楽アレンジや有名曲とのマッシュアップ、イントロが流れて即あの曲かというわけにはいかない。

「ウォンテッド(指名手配)」のドライブ感とサンバアレンジの「カルメン‘77」がとりわけカッコよく、「サウスポー」「ペッパー警部」といったところはちょっとイジりすぎた印象。「キス・イン・ザ・ダーク」「マンデー・モナリザ・クラブ」という洋楽テイストの曲をならべて場内最高の盛り上がり、クライマックスを締めた。

そしてアンコールは「ピンク・タイフーン(In The Navy)」、これぞコロナ禍に鬱々とした日々を過ごす日本人を元気づける応援歌のよう、お正月らしく桂由美デザインの艶やかな晴れ着に身を包んだミーちゃん、成人式はすでに3回過ぎてしまったけれど、まだまだ地球の男には飽きたらないはつらつとしたパフォーマンスでした。