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2020年12月02日16:15

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映画「ひとくず」そしてそのあと

あるマイミクのかたのおすすめもあり、ぜひ観ようと思うもすでに公開終盤、わざわざイオンシネマ茨木まで足を運ぶことに。母親・凛(古川藍)からは育児放棄、その恋人からは虐待を受ける少女・鞠。置き去りにされひとり過ごす彼女のところに空き巣の男・匡郎(上西雄太〜プロデュース・監督・脚本・編集・主演)が侵入してきた…。

アナクロニズムさえただよう、終始ダークな手ざわり。まともに生きようとする人間はほとんどおらず、荒んだ人間による荒んだ日々の連鎖だけが残されていく。虐待の問題を提起するにはやや非日常すぎて、リアリティがないのではと思うも、それは現実を知らないこちらの甘さなのだろうかという感慨も徐々に芽生えてきた。

重たい気持ちを抱えたまま上映終了。そして場内が明るくなった途端、前方のほうから男女ふたりの声がこちらに向かって放たれた。「匡郎です!」「凛です!」なんといまスクリーンのなかで観たばかりのふたりがそこに。「本日は『ひとくず』をご覧いただきありがとうございました!ぜひ周りのかたにもおすすめください!」

そのとき観客わずか数名。このサプライズに誰もがビックリ、作品に感動して泣いていた若い男性客はさらに涙を流し、女性客はしきりにおふたりに話しかけ始めた。私はロビーにてフォト依頼、おふたりとも演じたキャラとはまったく正反対(同じだったら困る)に、気さくに応じていただいた。こんなことがあるから映画館通いは楽しいのですね。
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