懐かしの平野郷ぶらぶら

コロナ第3波はどこよりも大阪を襲い、週末のある1日の感染者数は東京を超え、重症患者数は2倍を超えたと。本来ならステイホームとすべきだが皮肉にも好天が続く。それならば大阪市内マージナルへ、遠い昔は自治都市として栄え、こちらかっては住まいとしていた平野の地をひさしぶりにぶらぶらしてやろうということで。

まずはこの地のヘソというべき全興寺へ。ここで懐かしき南海平野線の写真展があると聞いたのがそもそもこの地を再訪した理由。ところが展示は前日に終了とは不覚の極み、残念がるこちらを見るに見かねてか、「せっかく来てくれはってんからちょっと開けますわ」と住職。本堂から少し離れた納屋みたいなところまで連れていかれる。

階段を登ったところの小部屋には、なんと平野線の運転台が再現されていて、目の前のモニターにはかっての平野＝西平野間の走行映像が映し出された。「以前ここはずっと開けてたんやけどね、コロナになってからは閉めてます」とのこと。わざわざ開けていただいたので、お宝に遭遇した鉄チャンみたく大げさにはしゃいでおいた。

帰りにかって住まいとしていたJR平野駅前のマンションを覗く。新婚早々にローンを組んで新築物件に入居したから、築年数は結婚生活とほぼ同じ27年。エントランスの名札一覧を見たら住んでいた1206号室(くしくも12月6日が結婚記念日！)は空白だった。我々はここに3年あまり住み、東京転勤が決まったので売り払ったということです。