コンビニおでんのニューノーマル

おでんの美味しい季節。ただ、ことしばかりはいままで通りにいかないと、誰の目にもあきらかなのがコンビニおでん。まあ以前からあの専用鍋方式は不衛生だという意見があり、私もややそちらに組みしていたほう。なのでスチロールの容器片手に、好みの具をあれこれ迷いながらトングで選んでいく楽しさを知ったのはこの数年のこと。

ファミリーマートはまるで予言していたかのように、昨年の冬から具があらかじめきめられた個数違い大小2種類のみの販売。いきなり温かい容器をおつゆをこぼさないよう気をつけつつ受け取る方式に。苦手な具が混じっていても問答無用、個人的なことを言えば私は大小どちらにも入っていた玉子が苦手、この時点でギブアップということに。

ことしはどうなるかと思っていたら、なんとレジ前にならぶ4個入りor8個入りのパックを、店員がチンをしたあと封を切って中味を容器に流し込むという味気なさ。ポリ袋廃止以降、顧客が購入商品をマイバッグに詰める手間のせいで、ひとりあたりの接客時間がぐんと増えているこのごろ、この手間は店員や列にならぶ他のお客に申し訳ない気がして。

気になってセブンイレブンをのぞいてみたら、従来の専用鍋の周囲にアクリル板が。たぶんこちらのチョイスを口頭で店員に伝えるのだろう。まだこちらのほうがマシだけど、やっぱり店員の手をわずらわせるわけだし…。コンビニおでん最大の楽しみはなんと言っても勝手気ままに好みの具を選ぶこと、その日が帰ってくることを切に願うばかりです。