mixiユーザー(id:2399973)

2020年10月03日13:00

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30年前のきょう、たまたまドイツにいました

あのころは定期的にドイツへ。急速に円高が進み、あまりオシャレとは言えない質実剛健なドイツものでもかなりお安くなっていたので。毎年ケルンで開催される素材展、1990年は10月3日をまたいでいた。デュッセルドルフに泊まり、ケルンまで鉄道で往復する日々。単にデュッセルドルフには日本料理店が多いという理由で。

10月2日の夜。我々日本人数名は祝祭の雰囲気を味わうべく、夕食後に街の中心まで繰り出した。広場にはすでにかなり多くの人、だからといってみな何をするわけでもない、ときおりロケット花火が打ち上げられていたが。カウントダウンまでその場にいたら話は別だったかもしれないけど、なぜか我々は早々に退散してしまったのだ。

そして翌日の素材展。だだっ広い会場の片隅に旧東ドイツのメーカーのブースがいくつか固まっていた。ただこの出展は何もこの年が初めてということではなく以前から。あるブースに飛びこんだ私は、サンプル生地をいじりながら、テーブルで向かいあった営業担当者に、何気なく「東ドイツのメーカーは…」と言ってしまった。

すると彼はニヤッと笑い、私の目の前で人差し指を1本立ててチッチッチと左右に振る欧米人特有のしぐさをしながら「おいおいおい、きょうからはもう“東ドイツ“なんて言うんじゃないぜ」みたいなことを言った。きょう10月3日は東西ドイツ統一からちょうど30年。まあちょっとした歴史の証人にはなれたのかなと。
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