天高く馬駆ける秋

そしてヒトが馬に賭ける秋でもあります。他のプロスポーツに遅れることしばし、JRAもようやく観客入場再開を決定。いまさらだけど馬券収入が大きな財源となる組織、入場料収入の多寡なんてのはささいなこと。そんなことよりも、どんなライブハウスより密になる大レース時のゴール前、そのクラスター化を恐れていたということ。

なので今回許されたキャパは京都競馬場で800人たらず。これって大レース時動員の100分の1にも満たない数。甲子園球場に500人しか観客がいないところを想像してみてください。そしてプロ野球同様、年間指定席ホルダー・JRA会員優先の抽選方式。レース当日入場時の本人確認も厳しく、これはちょっとハードルが高すぎるなと。

ということで本格的なスタンド開放はまだまだ先になりそうな。毎年恒例、友人たちとのG1レース観戦もおそらく来年までおあずけかなというところ。WINS(場外馬券売場)のほうもレース時の密を避けるため、しばらくのあいだは午後2時にて閉場。結局のところはSTAY HOME、自宅テレビで楽しみなさいということ。

それでも秋競馬はやってくる。この週末のスプリンターズステークスから、いまや年の瀬の風物詩となった有馬記念まで、ほぼ毎週のように目が離せないG1レースが怒涛のごとく襲来。そう、競馬ファンにとってのこの季節は、まるで目の前をサラブレッドが駆け抜けていくように、毎年あっという間に過ぎていくのであります。