こないだ改装工事中の大丸北館(旧そごう)の前を通ったら、アーケード側出入口の上におなじみ「PARCO」のロゴ。噂にはうっすらと聞いてはいたけど、思わず「おお〜っ」と声をあげてしまった。この11月心斎橋パルコ開業。東京における存在感にはおよばないけど、かって北寄り(いまH&M)にあったころにはそれなりの情報発信空間。
パルコの思い出といえばファッションとは関係なく「パルコ10円寄席」。ABCラジオ夜の帯番組を1週間ぶん階上のスタジオで公開録音。すぐ目の前でお笑いが5組、マジで入場料10円。何度か足を運んだけど記憶に残っているのは松之助師匠や八方師匠の名人芸、そしてまだブレイク前、いかにも昭和の漫才師然とした装いだったB&Bの熱演。
さて今回のパルコ、テナント170店舗もすでに発表。どれもこれも興味深いけど、なかでも12Fがイオンシネマ、全7スクリーンとはうれしい知らせ。もちろんメジャー配給作品がメインになるだろうけど、他のシネコンにくらべるとユニークなプログラムやサービスを展開しているイオンシネマ、もうわざわざ茨木や大日まで行かなくて済むだろうか。
それにしても、もともとそごうがあったところが大丸北館となり、今回はかってのセゾン文化の象徴だったパルコがそっくりやってきて、うち最大の3フロアをしめるのが長堀通の路面から引っ越してきた、いまもむかしも渋谷では西武とは対抗している”東急”ハンズとは。まさに大型小売店栄枯盛衰のリアルな目撃者となった思いであります。
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