タイムフリーは玉手箱

…ということで、radikoのタイムフリー機能にはたいへんお世話になっている。なにより時間を効果的に使えるのがいい。さほど興味がない番組ばかりが流れている時間帯に、聴きのがしていたお気に入り番組を流す。新調したミニコンポはBluetooth対応なので音質を気にすることもない。いつのまにかCDを聴く時間が減ってしまった。

かってのことを思えば夢みたいな環境。聴きたい番組が聴けないとき、学生時代には友人にお願いしてカセットテープに録ってもらったりしていた。あのころ日曜深夜12時からFM大阪で「ナガオカ ワールドミュージック」という30分番組があり、DJ小林克也による国際電話を通じての最新全米ヒットチャートの紹介や最新ヒット曲がいくつか流れた。

ところがこの時間帯はバイト（皮肉にもそれは国際電話のオペレーターだったが）からの帰宅とべったり重なり、私は毎回友人に60分テープ片面での録音を依頼していた。最新のCash Box Top20やチャートインしたばかりの新曲をいち早く聴きたかったし。たしか「ミス・ユー」や「アイム・セクシー」を初めて聴いたのがこの番組。

いや、もしあのときバイトがなかったとしても、この番組は自分でカセットに録音してあとから聴いていたのではないかと。なぜならその時間は同じくよく聴いていたラジオ大阪「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」オンエア。そう、あのころタイムフリー機能があれば、友人に頼ることもなくふたつの番組をあとからどっぷり楽しんでいたにちがいない。