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2020年08月28日17:40

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「幸せへのまわり道」〜おだやかな心のやりとり

子ども向け番組の人気大物司会者フレッド・ロジャース(トム・ハンクス)、そして娯楽雑誌「エスクァイア」記者ロイド・ボーゲル(マシュー・リス)。インタビュー取材によって始まったふたりの友情のゆくえ。トム・ハンクスはこの作品でことしのオスカー助演男優賞にノミネート。監督は「ある女流作家の罪と罰」のマリエル・ヘラー。

このところのアメリカ映画のお得意”実話に基づいた物語”とのこと、お約束はエンドロールでしっかり待機しているものの、今回の中味は別物と言っていい。子ども番組司会者にふさわしくフレッドは優しく柔らか、常に抑制が効いた穏やかな人柄。誰もがそこにかってのフォレスト・ガンプの影を見てしまうに違いない。

ただ、あくまで主人公はロイドとその家族。姉の結婚式において、彼は絶縁中の父親(クリス・クーパー〜相変わらずのコワモテ)とひさびさの再会、そしてふたりの諍いは家族を巻きこみながらふたたび勃発。いら立ちと葛藤の日々を重ねるロイドに対し、はたしてフレッドはいかなるアプローチで彼の気持ちに寄り添っていくのだろうか…。

フレッドのピュアなキャラが作品全体を包み込んでいる印象、なので話の流れにさほど大きな起伏はなく、正直ときおり退屈を覚えたりもした。フレッドとロイドにあいだに行き交う、心の中のやりとりをじっくり味わうべきなのかも。時間の経過とともに、おそらくその良さがじわじわ湧き出てくる作品だと思います。
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