BBL再開第2弾。フロア座席はまるで教室のようにすべて正面向き。3人並びのテーブルも真ん中にディスタンスを確保して2人掛け。メニューは数を減らし開演前にラストオーダー。フォトでは見にくいけど、ステージ上の各スタンドマイクにはアクリル円盤設置。開演直前にはほぼ満席、といっても従来の3分の1といったところ。
さてキー坊71歳。長年の相棒・有山じゅんじを筆頭にバックは5名。まさにライフタイムベストといった充実の内容。早いこと済ましとけ的に4曲目にはほとんど原形をとどめていない「悲しい色やね」。「もう40年近くもこの曲歌とてるとね、知らん間にグダグダになってしもたんですわ。でもこれがR&Bなんです」みたいなMC。
昨年末に出た10年ぶりの新譜「Soul to Soul 」からできたてホヤホヤのオリジナルもあれば、サウス・トゥ・サウスの超名盤「ぼちぼちいこか」からの名曲もあり。「梅田からナンバまで」そして過去数多くのご当地ソングがこのステージで歌われるも、まちがいなく最極近「あこがれの北新地」。キー坊同世代客席大いに盛り上がる。
洋楽カバーもいくつか。有山じゅんじがフルートに挑戦した「青い影」ほか「プラウド・メアリー」や「500マイル」。そして圧巻の熱唱はオーラスに用意された「ウイ・アー・ザ・ワールド」。バックの女性コーラスを巧く絡めてオリジナル以上の味わい。なんと2コーラス目は見事な日本語詞、誰が訳したのだろうか。
我々は最前列右端。そう、ふだんならここは誰よりも先に、ステージを後にするミュージシャンと握手できるポジション。でもいまそれはかなわない。そこで私はキー坊のほうに向かって思い切り大きく拍手した。すると彼はあきらかにこちらに向けて拍手を返してくれた。たとえディスタンスがあろうとも、やっぱり生音は最高でした。
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