5年ぶり2度めの優勝。幕内にもどってくるのもけっこう早かったけど、復活の場所まさかここまでやるとは。せいぜい10番ぐらい勝って敢闘賞で上出来ぐらいに思っていた。序二段まで落ちたときの身体つきを思うと本当に奇跡的復活。堂々の13勝2敗、いろいろ因縁めいたことのあった荒磯親方(元稀勢の里)が一番喜んでいるかもしれないな。
朝乃山も12勝3敗。緊張のつづく新大関として十分合格。横綱・大関があいついで休場するなか、看板力士としての責任もしっかり果たしたのでは。照強には一杯食わされたけど、上手をがっちり取り寄り切って勝ったときの盤石な相撲っぷりは、同じ大関の貴景勝が不安定なだけにまちがいなく次代横綱の筆頭候補。
三役が強い場所は面白いというけれど、なんと4人全員が勝ち越し、うち3人が10勝以上。両関脇は優勝争いにからむ活躍、取組編成の妙もあって終盤戦を大いに盛り上げた。小結大栄翔は白鵬の全勝を止めて場所の流れを変えてしまったし。それにしても初場所の徳勝龍に続いて1年に2度の幕尻力士の優勝、戦国時代はまだまだ続くということか。
延命に勤しむ両横綱はともかく、これで朝乃山・貴景勝・御嶽海・正代が実力者四天王としてほぼ確立、そこに復活した照ノ富士がどこまで食い込めるかというのが今後しばらくの角界模様かなと…とか言ってるうちに勢いのある若手が一気に上がってきてほしいという気持ちもあり。もういまから秋場所が楽しみでなりません!
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