松屋、こんどは「カチャトーラ定食」

ジョージアに続くのはイタリアときた。松屋の世界紀行シリーズ第2弾、ワンフレーズで表現すると"鶏肉のトマトソース煮込みチーズぶっかけ”。それにしてもカチャトーラとは聞き慣れない名前、よっぽどの家庭料理なのかイタリアでも日本でも味わった記憶なし。いや、まったく初めてというわけでもないか、どこかで口にしたような気も…。

スプーンでひと口ほおばったとたんその疑問は一気に解決した。何度か口にしたのはアリタリア航空の機内食だ。アルミホイルで覆った長方形のプラ容器にて提供されるメインディッシュ。ついでにアリタリア特有の雰囲気〜緑色で統一された機内、そのほのかな甘い匂い、フレンドリーだけどちょっとおおざっぱなもてなしetc〜も思い出してきた。

ジョージア料理とイタリア料理にどこまでのつながりがあるのか知らないが、鶏肉の煮込みという基本的な部分では共通する二番煎じ感、まるでデビュー曲が大ヒットしたあとの第2弾シングルのような印象。どちらにしても独特の匂いを放ち、ジャガイモではなくサツマイモを煮込んだ前回シュクメルリ定食のインパクトにはかなわない。

ただトマトソースにチーズがけ、なじみのある味という点ではこちらに軍配。そして前回のように、固形燃料が点きっぱなしではないので、熱すぎる具材をムリヤリほおばる必要なし。もちろん前回同様ご飯を鍋にぶちこむのもよし。この世界紀行シリーズ、次回はどこに連れてってくれるのか、これからのメニューに期待は高まるばかりであります。