無防備都市はつづく

近所のイタリアンのお店の若きオーナーシェフが「お医者さんばかり8名の予約が入って喜んでいたのに急にキャンセルになってしまった」と嘆いていた。メニューに関しては、前もって特別なリクエストはなかったので、食材のロス等の実損は生じなかったらしいけど、正直お医者さんばかりだとけっこう飲み食いしてくれて、それこそオイシイ客だと期待してしまうわね。

彼には気の毒な話だけど、お医者さんたちの判断は正しかったのでは。なんでも彼らは同じ病院に所属する8名ではなく、ふだんはみな別々のところで開業・勤務している人たちだと。おそらく何かの会合あるいは同期会等のあとの集まりか。さんざん飲み食いしゃべってすぐ翌日それぞれの医院で患者さん相手に濃厚接触、なんていま一番やってはいけないこと。

そういえばシェフはきのう書いた辻調理師学校の出身。フェスティバル中止は当然知っていて、実際は規模を縮小して外部の人間を招かず生徒同士で開催するという情報を教えてくれた。言ってみれば”無観客開催”、なんだかいまやハヤリ言葉、春場所はその可能性がますます高まり、プロ野球に続いてついにこの週末はJRA（中央競馬）も無観客開催を決定。

JRAの場合は場外馬券売場も閉鎖すると。それはぜひともお願いしたい。これまたきのう書いた話、先日こちらは入退場時の2度案内所設置のアルコールで手もみ消毒したけど、しばらく見ていてもそんなことしている競馬ファンは誰ひとりとしていない。ただでさえふだんからウイルスであふれていそうな空間なのに…ときのうと同じようなシメになってしまいました。