mixiユーザー(id:2399973)

2020年02月21日15:00

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「スキャンダル」〜虚飾の下の醜聞

米テレビ界の帝王といわれるFOXニュースのCEOロジャー・エイルズが、度重なるセクハラで提訴されその座を追われるという2016年に起きたスキャンダラスな実話を映画化。監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ。そろってキャスター役、シャーリーズ・セロン、二コール・キッドマン、マーゴット・ロビー〜美人女優の豪華競演が話題。

…と、この3人だけが際立ったブロンドの美人であればいいのだが、このTV局に勤務する女性たちは、キャスターであれ裏方の事務職であれ、すべからくゴージャス系美人かつブロンド率も高い。これが米TV局のリアルなのかもしれないが、慣れない日本人としては人間関係をのみ込むのがちょっとやっかい、物語前半のテンポの早さもそれに輪をかけているような。

ほとんどがTV局オフィス内でのやりとり、番組のオンエア場面は思ったより少なく、個々の私生活もほとんど描かれない。とにかく女性キャスターがセクハラで自社のCEOを告訴するという一本道の展開。本来なら丹念に物語を進めていく地味な社会派作品であるべき題材を、豪華女優の競演とテレビ局という華やかな舞台によって一気にエンタメ作品にまで引き上げられた印象。

CEO役にジョン・リスゴー、メディア王ルパート・マードック役にマルコム・マクダウェルと、“怪優”と称される面々が脇を固めているのが面白い。メイクアップを担当したカズ・ヒロ(辻一弘〜失礼ながら彼の顔立ちもメイクアップ感あり)のオスカー受賞が話題、実在の人物に焦点を当てる風潮が米映画に続く以上、彼へのオファーは途切れることがないなと思った次第です。
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