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2020年02月13日16:20

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ブライアン・フェリー「ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール1974」を聴く

まさかこのライブを聴ける日がくるとは。ロキシーと並行してソロ活動を開始したブライアン・フェリーは、カバー曲中心のソロ作品「愚かなり、わが恋」「いつか、どこかで」をリリース。さらに一夜限りのライブをロイヤル・アルバート・ホールで敢行。1974年12月19日、バックはマンザネラ・ウエットン・ジョブソン・トンプソン等、マッケイ抜きのほぼロキシー。まずは曲目から、収録順。

・悪魔を憐れむ歌(ローリング・ストーンズ)
・忘れたいのに(パリス・シスターズ/モコ・ビーバー・オリーブ)★
・ベイビー・アイ・ドント・ケア(エルヴィス・プレスリー)★
・涙のバースディー・パーティー(レスリー・ゴーア)★
・ドント・ウォーリー・ベイビー(ビーチ・ボーイズ)★
・いつか、どこかで(フェリーのソロ・オリジナル楽曲)
・フィンガーポッピン(アイク&ティナ・ターナー)★
・トラック・オブ・マイ・ティアーズ(ミラクルズ)★
・ユー・ウォント・シー・ミー(ビートルズ)
・煙が目にしみる(プラターズ)
・激しい雨が降る(ボブ・ディラン)★
・リアリー・グッド・タイム(ロキシー・ミュージック楽曲)
・ジ・イン・クラウド(ラムゼイ・ルイス・トリオ)★
・愚かなり、わが恋(These Foolish Things〜ジャズ・スタンダード)★

そして今回未収録ながら、フェリーは2枚のソロで「ユー・アー・マイ・サンシャイン」や「ワンダフル・ワールド」★等も歌唱。どちらにしてもこれぞ究極のベタ。そしてロック史を知るかたならすぐおわかりのはず、この時期にこういう曲をカバーすることって、自作自演を旨とした当時のロックからもっとも遠くてカッコ悪い、まるで昭和歌謡の唄い手のような行為だったはずだ。

ところが当時の私にとっては、この2枚がロック/ソウル名曲への入門盤として大いに機能した。上記★印は、このカバーによって初めて知った曲。ぶっちゃけビートルズとストーンズと超スタンダード以外すべてということ、いまとなってはお里が知れたみたいでちょっとはずかしいが、この2作は極東の島国の中学生にとってのバイブル的存在だったのだ。

なので後年ミルトン・ナシメント公演で初めてロイヤル・アルバート・ホールを訪れたときも、ああ、かってここでフェリーが…としみじみ(ここで大相撲ロンドン場所が…もちょっぴりあり)。今回の音源、さすがにあまり音抜けは良くなくフェリーの歌声も相変わらず安定しないけど、伝説のライブCD化は、私にとって思いがけないプレゼントとなったのであります。
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