それぞれの成人式

阿倍野の地に居を構えてこの月末で足かけ20年。居を構えてなどと偉そうなこと言ってるけど、バブル期に建った分譲マンションの賃貸契約。20年間支払い続けた家賃を合算するとはたしていくらになるのやら…などと生ぐさい話はここでは置いといて、生まれ育った針中野には23歳までいたから、阿倍野住み期間のほうが長くなるのは言うてる間やなあと。

…みたいなことをきのう各地の成人式を伝えるニュースを見ながら考えていた。NHKではユニーク成人式としてあべのハルカスの階段を上る新成人、そして東京ディズニーランドに集う浦安市の新成人の模様を何度となくワンセットで伝えていた。全国からのピックアップが浦安と阿倍野って、なにこれこちらの居住歴をそっくりなぞられてるだけやんなどと思ったり。

そういえばTDLでミッキーやミニーと戯れている新成人って、こちらが住んでいたころはまだ生まれたての赤ん坊、そしてこれまた言うてる間にこちらが浦安を離れてから生まれた子が新成人に…と月日が経つのは早いもの。どちらにしてもこちら子どももいないのでずっと成人式とは無縁、そして私自身の、となるとほぼ40年近くも前のことになるのかとシミジミ。

あのときは祝日を利用し明治大学在学の友人下宿を頼って東京まで遊びに行ったので欠席。まあ形式ばった行事に出るわずらわしさもあったけど、それ以上にタバコや酒やパーマ頭やスーツ姿をカッコつけて先んじたりして、中身はまだまだ子どものくせに、ムリヤリ大人ぶっている連中に会うのがやっかいだったという気持ちのほうが大きかったかなというのが本音です。