mixiユーザー(id:2399973)

2019年12月27日15:00

228 view

「男はつらいよ お帰り 寅さん」〜50年分の幸せ

国民的喜劇シリーズとはいうけれど、劇場とテレビ放映、合わせて10作見てるかどうか〜案外同じようなスタンスのひとは多いはず。でもある年齢以上の日本人なら、誰でも寅さんのことをけっこう詳しく知っている。たしかにあのころふだん映画はほとんど観ないくせに、盆と正月にはかならず寅さんを観るという連中が周りにいた。第1作から半世紀を経ての再構築。

基本的には満男(吉岡秀隆)とイズミ(後藤久美子)の再会とそのゆくえが話のベース。そうそう、寅さんよりもイマの後藤久美子が見たいからコレを観るという輩もいる。国際的に活躍するキャリアウーマン役、実生活がオーバーラップしていかにも欧米風自己主張の強そうな女性がそこに。夏木マリとは母娘の役、実にハマったキャスティングだったと年月を経たいまわかる。

かっての作品に映るイズミも可愛いけど、初期作品におけるさくら(倍賞千恵子)の可憐なたたずまいには絶対かなわない。ついでながら博(前田吟)もやたらとカッコいい。そう、寅さんはあくまで過去の映像のなかだけど、いまもお元気なひとたちからは年月の刻みをいやがおうにも感じてしまう。「くるまや」の奥の座敷に向かう段差にはいつのまにか介護用の手すりが…。

まさか寅さんがCGで令和の時代に復活…なんてことは思わなかったけど、いったいどんな作りにするのかということには興味津々。もちろん各人の回想場面で彼はおなじみのセリフを連発、歴代マドンナがワンカットずつ登場するラストシーンには「ニューシネマパラダイス」的な感動が。過去作品をほとんど観ていないくせにやたらと涙腺がゆるくなってしまいました。
31 19

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年12月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031