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2019年12月21日14:40

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「テッド・バンディ」〜イケメンにしてシリアル・キラー

1970年代アメリカ、30人以上の女性を殺害した残忍極まりない男テッド・バンディの物語。この実在した殺人鬼を演じるのはザック・エフロン。実際のテッドもかなりのイケメンで、周囲の女性すべてを惑わせに違いないと、エンドロールで流れる現存フィルムでも確認できるが、青春スターのイメージが強いザックにとっても俳優としてのワンステップになりそうな作品。

今回はテッドに関わった女性たち、とりわけともに暮らしたリズ(リリー・コリンズ〜親譲りと言っていいのかどうかわからないが、華奢で可憐な雰囲気は日本人受け確実)の視点から物語が描かれており、テッド自身の殺人にいたる動機説明や彼自身の心理描写はあまり見られない。殺害シーンもほとんどなく、いわゆる殺人鬼ものとしては物足らなさを覚えるかもしれない。

というかテッド自身があまりにもストレートなインテリのイケメンであるがゆえに、その裏に潜む邪悪な一面がまったく見えてこず、この部分はいっさい観る側の想像力に委ねられているように思う。たぶんこれはあえて作り手が意図した仕掛けのような気がするけど、もしかりにこの物語がフィクションだとしたら、ほとんどの人は彼の無実にかたむくと思う。

法廷場面の連続はややくどいかもしれないが、裁判におけるテッドの立ち居振る舞いもまた彼の持つ異常な個性。裁判長の役にジョン・マルコヴィッチ、そして31歳になったハーレイ・ジョエル・オスメント君がすっかり別人になって登場、最後までわからなかった。このチラシにあるフレーズ直訳が英語原題、そして死刑判決主文の一部でもあるようです。
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