京都ぶらぶら冬景色

相国寺をあとにして近くのベタな相席あり定食屋「松乃家」で昼食。「バター明太子釜玉ぶっかけうどん」というメニューに惹かれ、美味かったけどいささかヘヴィー、腹にもたれる。まあわざわざ京都でいただくものではなし、ふつうの日替わり定食にでもしておけばとちょっと後悔。そして目的地まで右折左折をほぼ繰り返すという京都ならではのルーティーンに突入。

今回は目的地を二条に定めぶらぶら。堀川通を渡り、丸太町通に近づくとそこには日本最古のライブハウス「拾得」。そしてさらに2ブロック先には「佐々木酒造」。そう、そこは俳優・佐々木蔵之介の実家なのであった。小売もありという店内にお邪魔すると、醸造所特有の香りにつつまれて最新作「嘘八百 京町ロワイアル」はじめ彼の出演作ポスターをいくつか発見。

すぐ隣にはけっこう大きめの酒蔵。そういえば「拾得」ももともとは酒蔵だったはず。このあたりは西陣織の本場、織元が点在しているエリアで酒造業というのはめずらしいのでは、と同時に若き日の佐々木蔵之介はごくごくご近所の「拾得」でのライブを楽しんだのだろうか、いやいや近すぎると案外行かないもの…などといろいろ想像力がふくらんだのであった。

お昼のリベンジというか夕食は京都らしいものをと思い、新京極まで出て居酒屋の銘店「京極スタンド」へひさびさに。夜の8時前後、店内おそらくたまたまだろうけど私が最年長、まあ場所が場所だけにいわゆるベタな酒呑みのおっさんは少なく、こういう雰囲気をオシャレととらえるちょっとイキッた若者(おひとりもカップルも)がけっこういた。

ひとり客はほぼ向かい合わせに並んで座るカウンター席にて、おでん一盛りと牛すじをノンアルビールで流しこんで1660円。他客との距離が近いせいかひとが注文したメニューばかりに目が行ってしまう。ぜひ次回は何人かで連れだって来店して丸テーブルを囲み、多種多様なメニュー(ここは焼き鳥の類がないと今回気づいたけど)を楽しみたいと思った次第です。