京都・相国寺の紅葉を見る

fm cocolo朝の番組「Ciao！」でDJ野村雅夫が「相国寺の紅葉は美しい」みたいなことを言ってた。ところが「るるぶ」とか「まっぷる」とか、2019年秋・最新の紅葉を特集したガイドブックではほとんど無視されている。こういうのを穴場というのだろう。さっそく京阪特急で一気に出町柳まで。同志社大学のキャンパス内と言ってもおかしくないロケーション。

もちろんいままで何度か訪れている臨済宗のお寺。ただし紅葉の季節は初めてのはず。金閣寺や銀閣寺がここの塔頭寺院というからいかにも大本山。飾り気がまったくない、よく言えば質実剛健、悪く言えば殺風景な印象の境内だ。なるほど紅葉そのものは物量的にたいしたことなく、他の名所のように視界すべてが真っ赤に染まるなどということはいっさいなかった。

おそらくこの程度のボリュームでは紅葉特集のガイドブックに載らないのだろう。たぶんDJはほどよい色彩のバランス感を強調したかったのだと思う。開山塔の前庭は手前に石庭、奥にはせせらぎが流れていて、これは非常にめずらしい造りだという。そのせせらぎを覆うようにして赤・黄・緑、色づく葉々のアンサンブル、たしかにとても美しいものだった。

他の名所のように混み合うこともなく、外国人観光客も皆無。いまこの時期、京都ではもっとも貴重といえる静寂をきっちり確保。その相国寺をあとにし、ランチをふくめ洛北の入口から洛西方面に向けてブラブラ、結局出町柳から二条まで歩くことに。まあその途中にもさすが京都ということにいろいろ出くわしたんだけど、そのあたりはまた明日にでも。