リンダ・マッカートニー写真展@阪急うめだギャラリー

いくつかの雑誌の紹介記事冒頭には「服飾デザイナー、ステラ・マッカートニーの母であり、ミュージシャン・料理研究家としても知られるリンダ・マッカートニーの写真展が…」と、ステラの父・リンダの夫に関する記述なし。この一家は女性上位ということか。まあそれはともかく、彼女が70年代から90年代にかけて撮りためたポラロイドコレクション。会期は今月28日まで。

ポラロイド写真なので作品のひとつひとつがとても小さく、展示壁面の中ほど3列横隊になってかなりの点数がならんでいる。ほとんどが家族の日常をとらえたもの、写真作品としての評価はわからないが、ステラはじめ子どもたちが成長していく様子をたどっていくのは実に楽しい。そして緊張感いっさいなし、オフタイムにおけるポールの脱力した顔つきも見どころ。

たぶん日本のみの展示だろう、来日時に各地の様子を撮影したモノクロ作品もいくつか。大相撲観戦時のフォトはおそらく客席の雰囲気からして九州場所、このアングルは間違いなく西方砂かぶりやや向こう正面寄り。この2点が選ばれたのは、小錦の大きさと琴ノ若の美しさが印象的だったのか。ちょうどこの時期ポールは福岡公演だったとあとから調べてわかる。

あれ、リンダがある大会社の令嬢だったことは展示解説のどこにも書かれてないな。はは〜ん、ポラロイド展でそれはいかにもできすぎってことになるからか…と思って調べたらリンダとその一族はまったく無関係だそうで。いままでずっとその噂を信じてました。ってことになると、ジョンとポールは競うかのように財閥の令嬢と結婚、というネタはなかったってことか…。