天然酵母パンをめぐる攻防

ネット経由でセット買いしたほうが手間もかからないしお安くすむのはわかっている。たぶん近いうちにそうするだろう。Amazonも楽天市場も調べ済み。愛知県半田市にある「土筆屋」という小さなパンメーカーの商品。最初は嫁ハンが見つけてきた。ひとり暮らしの父親には保存がきく天然酵母パンのほうがいいだろうと。賞味期限は購入時からほぼ60日というからたいしたもの。

ところが父親は保存うんぬんよりこのパンのお味そのものを気に入った。来るときにはかならず買ってこいと再三のリクエスト。ところが近所のスーパー・コンビニにはまったく置いてない。スーパーはヤマザキとか神戸屋とか鳴門屋（もともと父親のお気に入り）とか大手メーカーのものしかないし、最近のコンビニの袋入りパンはたいがいPB商品だ。

嫁ハンに訊くとなんばのアンスリー（南海・京阪系コンビニ）で買ったと。ところがなんばのアンスリーではすでに取り扱い終了、新今宮・天下茶屋・三国ヶ丘…いくつかアンスリーを回ったがどこにも置いてない。もうここになかったら直接「土筆屋」にTELしようと、ダメもとで金剛のアンスリーに寄ったらきっちり置いてあった。灯台下暗し、そこは父親宅から一番近いアンスリーだった。

たぶんあまり動かない商品なのだろう、一番下の棚にひっそりと。せっかくなので置いてあった12個全部買い占めてやった。お店のスタッフにここまでのいきさつを話し、「これからも置きはりますか？」と訊くと「さあ…」という返事。やっぱりネットに頼ることになるか。おそらく他メーカーにも似寄りの商品はあると思うけど、ここは父親の好みを尊重することにします。