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2019年10月16日16:30

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PIZZICATO ONE@ビルボードライブ大阪

3曲目にピチカート・ファイヴ1988年のアルバム『ベリッシマ』から「神の御業」。よりによってこの難しい曲に挑戦するとは。この名盤はやたらと難度の高い曲が多く、当時のボーカリスト田島貴男ですらけっこう歌いあぐねていたなあと、30年前に思いを巡らせていたら、当のご本人が歌唱後のMCで「このころは難しい曲ばかり書いてたな」とポツリ。

小西康陽はPIZZICATO ONE名義でこれまで2枚のアルバムをリリース。ただどちらもゲストとして招いた女性シンガーたちがボーカルを担当。ところが今回のライブではすべての曲を小西自身が歌うという。期待はおおいに高まったけれど、さすがに不安も大きかった。彼の歌声なんていままでまともに聴いたことないぞ、本当にちゃんと歌えるのか。

上下黒のスーツに身を包み、トレードマークのジャミロクワイ風ロシアン帽を深くかぶって登場。そのうえメガネをかけているから、最前列ど真ん中に陣取ったこちらでさえも、終始ストゥールに座って歌う彼の目つきまでわからない。帽子とメガネは緊張とテレを隠すためのものなのか。ギター・ベース・ピアノ・ヴィブラフォン・ドラムスをバックに、一曲一曲ていねいに歌っていく。

半分ぐらいがピチカート・ファイヴの楽曲だったか。もちろん野宮真貴流ウキウキソングなんて歌えない。当然ながらじっくり素朴に歌える曲に限られ、MCもそれに輪をかけて朴訥。東京・大阪あわせてこれがまだ4ステージ目。だんだんとうまく歌えている自分が実感できたのだろう、アンコール後に彼が見せたテレながらも満足げな笑顔が印象的でした。



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