立つ鳥あとを濁さず

150試合目の終戦。この三週間あまりは本当に楽しかった。そして夢うつつの日々を現実に引き戻したのがジャイアンツとはよくできた話。きのうの試合の6回オモテ・ウラの攻撃の差に表れたように、勝負にたいする執着心の違いが結果につながったような。で、夢から醒めたらそこにはわずか貯金1、ギリギリ3位のチーム。課題山積という現実が待っていた。

やっぱり長打力不足解消が最重要課題。CSでの巨人・岡本を見てるとホームランバッターは強いチームの必須条件。あと今季はエラーがやたら多かったなと。これはキャンプとかで鍛えあげるしかないのだろうか。それにしてもまだまだ球児や福留に依存し、活躍したのは近本・木浪の両ルーキー。ベテランとルーキーに頼るチームというのはやっぱりどこかいびつです。

球団はさっそく着手、元中日の井上（青ゴジラ）を打撃コーチに招へい、さらに新井良太コーチを一軍打撃コーチに昇格、貧打解消に向けての両頭体制だとか。これで矢野監督・清水ヘッドコーチ、みんな元中日ドラゴンズ、まるで頭が四つあるキングギドラだ。さらにガルシアの残留がきまって福留は健在、シーズン終盤の"竜虎同盟”はこれからも続いていくのか。

さて、鳥谷。次の行き先がきまるまでけっこう時間がかかりそうな気が。ドラフトが終わってトライアウトも終わり、FA市場が活性化して各球団の補強ぐあいがはっきりしてくるころかな。ともあれ16年間お疲れ様、そしてありがとうございました。ふたたび虎のユニフォームを着るときがくるかどうか、そればかりは過去の例が物語るようにちょっとわからないけれど。