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2019年10月12日16:10

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「真実」〜この母にしてこの娘

カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの共演なんて、過去のフランス映画においてもおそらくなかったはず。日本人監督の手によってそれが実現、大女優の家族というセレブ的設定とはいえ、それが日常のやりとりを描いた愛憎劇とは。フランスの映画好きは、さあいろいろツッこんでやるぞと待ち構えているに違いない。是枝裕和監督パルムドール受賞第1作は日仏合作。

自伝「真実」の出版を控えた大女優ファビエンヌ(ドヌーブ)のもとに、お祝いとばかり脚本家の娘リュミール(ビノシュ)がはるばるアメリカからやってくる。米テレビ俳優の夫ハンク(イーサン・ホーク)と一人娘のシャルロットも一緒だ。自伝に目を通したリュミール、ここには真実のかけらもないと言い出し、母娘の諍い模様は徐々に高まっていく…。

吹替版にて鑑賞。母娘の愛憎半ばするやりとりを味わうのなら(フランス語が理解できるわけではないけれど)、やっぱり字幕版にすべきだったかなとちょっぴり後悔。日本語だと明らかにヘンな感じだなと思うやりとりもあり。でも本当に素晴らしい作品だったら言語なんか関係ないはず。そう、是枝作品としては過去作ほどの感動を得られなかったというのが正直なところ。

やっぱり母か娘かどちらかにもっと感情移入して観るべきだったのかなあと。ほとんどが大女優宅か映画撮影現場のシーン、これだったら舞台劇でもOKではなんて思ったけど、ときおりはさまれるパリの街角やレストランの雰囲気がいかにも日本人好み。あとドヌーブと樹木希林がダブって見えるとやたらと謳われているけど、これはまあ格好の宣伝文句というところでしょう。
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