古墳のそばの「Co.FUN」カフェ

摂津・河内・和泉の三国を見渡せる丘があるから三国ヶ丘。その由来、丘なるもののありかはわからないけれどロケーション的にはよくわかる。天王寺経由で父親宅まで行く際の乗り換え駅、すぐ近くには最近世界遺産に登録され話題の仁徳天皇陵。さらにそのこんもりとした緑の木々のすぐ手前には、明らかな便乗オープン「Co.FUN」カフェなるものができていた。

いろいろと古墳をもじったメニューがあり、ディナータイムにはちょっとしたコース料理も楽しめる様子、こういうノリはきっと若い夫婦とかが切り盛りしているのかと思ったら、暖簾の向こうから出てきたのは割とふつうのおばちゃん。ランチタイムに茶そばのセットをオーダー、前方後円墳の形をした器に盛られて出てきて、よく見ると箸おきも同じシェイプをしていた。

デザートには抹茶味のロールケーキ。ど真ん中にかたどられたのは小ぶりながらやっぱり前方後円墳。古墳だけに埴輪をかたどったチョコレートなんかが奥深く埋もれているのではないかと思い、いきなりフォークで真ん中を底のほうまで一気にほじくってやったが、結局のところずっと抹茶味のクリームが続いているだけだった。茶そば800円+ロールケーキ300円。

観光地のカフェなどでよく見かける光景、店内壁一面には古墳がらみのお土産がディスプレイ。アクセサリーやら小物、ポストカードがズラリ。お店のおばちゃんと常連らしきおばちゃんがベタベタな大阪弁でしゃべることがなかったら、たぶんどこか遠くの名所旧跡にまではるばる来たような気分に。さて、各地からやってくる世界遺産&古墳マニアの心をつかめるかどうか。